グローバルな仕事をしたければ建設会社は良いかも
ツイッターってフォロワーいないと反応なくてツマランよね
深夜にツイッターでひとりでポツポツつぶやいた内容が意外といいこと言ってんじゃないかと思ったんですが、でもツイッターでは全くなんの反応もなかったのでブログで再掲しちゃいます。
新海誠が大成建設の新しいCMを作ったというツイートを見て
新海誠というのは言わずもがなですがあの「君の名は」を作った監督さんで、その新海誠が作った新しいCMの舞台がシンガポールで、そして大成建設ということだったので、アジアにおける日本の建設会社の仕事について勝手につぶやいておりました。
余談だが、トヨタとかソニーだけじゃなくて、日本の建設会社も特にアジアではすごくプレゼンスがあるので、グローバルに活躍できる業界として穴場かも。 https://t.co/kSYrzmrbYg
— ゆでたろう (@yudetaro_yudeta) 2018年5月8日
また、アジアにおいては各国の政府とか大手財閥からプロジェクトが発注されることが多いのだが、アジアのこういった人たちとゴリゴリ交渉するような仕事は、今後少なくとも数十年はずっと重宝される経験になると思う。 https://t.co/q6oycHC1Kv
— ゆでたろう (@yudetaro_yudeta) 2018年5月8日
グローバルな仕事(笑)
最近は「グローバルな仕事」って言うと「グローバルな仕事(笑)」っていう感じになってしまうので、面接等で「グローバル」って言葉を使うときはちゃんと自分なりに定義してから臨まれることを推奨します。例えば、海外マーケットで戦うことを言うのか、外人と同じ職場で働くことを言うのか、外資系企業のことを言うのか、ただ英語をよく使う仕事のことを言うのか、などなど。
上記でご紹介したツイートは、「お客さんも競合もみんな海外企業」「海外に大きい影響を与えている」という観点から日本の建設会社の仕事は相当グローバルじゃないかとつぶやきました。
アジアの時代
よく21世紀はアジアの時代と言われているように、特に東南アジアと中国へ実際足を運んでみるとよくわかりますが、本当に音を立てて成長している様子がわかります。そして地下鉄・空港・道路・ショッピングセンターなど大規模な不動産開発の現場では、韓国系・中国系と並んで日本の建設会社の名前をよく目にします。
仕事を取ってきてから完成に持っていくまでは、プロジェクトの発注主である政府であったり財閥であったりとゴリゴリの交渉を行う必要があります。そして現場では、現地のスタッフだけじゃなくてインドやバングラディッシュから来ている出稼ぎ組も含めた多国籍軍をまとめて仕事を進める必要があります。
先進国と違ってビジネスがまだまだ洗練されていないし、ローカル独特のルールがあったりして、この仕事は相当しんどいと思います。ただ、これをまとめあげるノウハウを身につけて、さらに政府とか財閥とコネクションを作ることができれば、それはビジネスマンとしてはロケット砲並みの強力な武器を得たことになるので、もう建設業界に限らずともどこでも生きていけると思います。
最初に戻って新海誠のCMはこちら
シンガポールまでわざわざ取材に行ったそうで、細かいところまで本当によく描けています。
自己紹介
そもそも
アラサーのおっさんの自己紹介なんて誰も興味がないんじゃないかと思いつつ、でもよくよく考えたら僕がいろんな方のブログを拝見するときには真っ先に自己紹介のページをチェックしているという現実もあるので、一応自己紹介しときます。
- 名前:ゆでたろう
- 世代:30代前半
- 職業:ファイナンス関連
- 資産運用方針:インデックスの長期投資を基本としつつ、+αで個別株も
本ブログで書いていきたいコンテンツについて
資産運用
もう語り尽くされていますが、資産運用にあたって自分の資産を全て銀行預金にぶっこんでおくというのはありえない選択です。じゃあどうすればよいのか、というのは非常に難しいのですが、僕なりの最適解をこのブログで追求していきたいと思っています。
仕事関連
もうかれこれ10年ほどファイナンス関連の仕事をしています。金融機関と事業会社、国内と海外、様々な環境で勤務していましたので、そのあたりに関するお話もできればと思っています。
趣味関連
おっさんの趣味の話ほどどうでもよいものはないかもしれませんが、ブログのネタが切れてきたときは食べものの話から航空機の話までぐだぐだ語りたいと思っています。
アインシュタインお墨付きの複利パワーで資産を作る
配当金だけで100憶円!
ソフトバンクの孫正義社長やファーストリテイリングの柳生正社長の個人資産が何兆円だというような話はよくニュースになりますが、彼らが配当金で毎年どれぐらいもらっているのか皆さんご存知でしょうか。
ざっくりですが孫正義社長で100億円もらっています。また、10億円以上の配当金をもらっている経営者は日本だけで8人ほどいるそうです。
配当金だけで生活したい
こういう方々は、何千億円という時価総額の株式を保有しているからこそ何十億円という配当金を受け取れているわけです。目線をもう少し現実的なものに落とし込んで、サラリーマンの場合は何円手元にあれば、例えば200万円の配当金を受け取ることができるのでしょうか?
シンプルな計算ですが、J-REITの平均配当金利回りが4%ぐらい(2018年5月現在)なので、5000万円が手元にあれば200万円の配当を毎年受け取れるという計算になります。
(余談ですが最近JTの株価が下がっていて配当利回りが5%近くになってます!)
さて、問題はどうやってこの5000万円というお金を貯めるのか。コツコツ500円玉貯金をしていても一生貯まらないので、ここで「複利パワー」を使います。
この複利っていう考え方はとても偉大で、あのアインシュタインも
The most powerful force in the universe is compound interest
と言ったそうです。(ホンマかいな。 )
複利とは・・・
単利と複利の違いは、運用で得られた利回り分を再運用に回すかどうか、ということになるのですが、図を見てもらうのが一番わかりやすので仮の条件を置いて図を作成してみました。
- 当初元本:100
- 利回り:7%
- 期間:30年
さすがアインシュタインお墨付きということで、複利と単利では30年後の結果が倍以上となっています。そして図の通り、複利の概念では期間が長くなればなるほど加速度的に伸びる性質があることから、以下のこんな小話もあります。 (ググったらPresident Onlineに記載があったのでコピペしました)
1626年に現在のマンハッタン島を当時の入植者であったオランダ人がたったの24ドル(相当の物品)でインディアンから譲り受けた、という逸話がある。オランダ人がとても賢かったという伝説的なストーリーともなっているようだ。貨幣の価値などあってなかったような時代だろうから、その判断の当否をここで言及するつもりはない。また机上の空論にもなってしまうが、「もしその24ドルを年利7%で今まで複利で運用していたら」と考えてみたい。
さあ、いくらくらいになるのだろう?
答えはなんと3京億ドル近くになる。日本円に換算すれば300京円、つまり1億円の300億万倍、計算すれば日本人一人ひとりに300億円弱配分できる計算になる。もちろんこれは空論の域を出ない。それでもかつて日本でも身近に「年利(複利)7%」という金融商品があったことを知っていれば、宇宙戦艦ヤマトのイスカンダル星雲ほどの空論ではないこともご理解いただけるだろう。
話はそれましたが、ではこの複利パワーを使って5000万円を貯めるにはどれぐらいの期間が必要なのか試算してみました。
- パターン1:当初元本500万円でスタートして、年利7%で運用した場合
⇒35年目で5000万円に到達
今から35年だとちょっと未来すぎる・・・ということで、条件を微修正します。
- パターン2:当初元本500万円でスタートして、さらに毎月3万円ずつ追加出資していき、年利7%で運用した場合
⇒26年目で5000万円に到達
資産運用にあたっては複利以外にもいろいろポイントがあるよ
今回は「複利パワー」について記事にしてみました。ここから湧いてくるであろ「現実的に7%で運用できるのか?」「毎月3万円も追加で出す必要あるのか?」といった疑問については、また別の記事で説明したいと思います。
普通のサラリーマンはキツイぜ
ツイッタープロレス
一昨日あたりからツイッター上で、田端さんとサウザーさんが「サラリーマン論」をテーマにプロレスを繰り広げていまして、ざっくりまとめると、
サウザーさん「勤め人(サラリーマン)はキツイので+αの労働力以外の商品を持とう」
田端さん「"全て"のサラリーマンがキツイわけではない」
という主張です。
ほとんどの普通のサラリーマンはキツイぜ
このプロレスが今後どうなるのかはさておき、少なくとも「"ほとんど"のサラリーマンはまあキツイ」ということはこの2人に限らず、日本中のサラリーマンが同意するところではないでしょうか。
僕自身も気がつけばもう10年ほどサラリーマンをしているわけですが、まあキツイ。
あくまでも一般論として・・・
- 早起きがキツイ
- 満員電車による冤罪リスク不可避がキツイ
- そもそも満員電車自体がキツイ
- 昭和で時間が止まっている上司がキツイ
- 新世代の後輩がキツイ
- 果てが見えない残業がキツイ
- 誰も行きたくないのに惰性で開催される会社飲み会がキツイ
- 毎年積み上がっていく有給日数がキツイ
- 毎年すり減っていく精神と貯金がキツイ
と、キリがないわけです。
一番キツイことはなにか
そんな中でも僕自身がサラリーマンの何が一番キツイと感じているかというと、収入面におけるアップサイドがないという点です。
これを太字にしているところを田端さんにもし見られたら「何千万円も稼いでるやつもいるし、稼いでいなくても金額以上の影響力を得られるわ」的な感じでタコ殴りにされそうで怖いですが、あくまでも"普通の"サラリーマンということを前提にするとこれが現実なんだろうと思います。
そんなセコいことよりも、絶対額としての自分の所得と、換金できない影響力を最大化することに僕は興味があります。 https://t.co/TsMooNteTE
— 田端 信太郎 (@tabbata) 2018年5月6日
普通のサラリーマンが頑張って偉くなったとしてもせいぜい年収は1000万円程度で、それぐらいだと、毎年ビジネスクラスに乗って海外旅行には行けないし、景色のよい都心のタワマンには住めないし、高級車を数年おきに乗り換えられないし、子供を海外留学に送り出せないし、とあまり夢は見れないわけです。
で、普通のサラリーマンとして今後どうするよ
資本主義が浸透したこの世の中において、人々の立ち位置は「資本家」と「労働者」にざっくりと分けられるのですが、僕は現在の労働者という立ち位置から少しずつ資本家という立ち位置にシフトすることを目指したいと思います。というのも残念ながら、田端さんのような個人をブランド化するようなスーパーサラリーマンにはなれそうもないし、サウザーさんのようなマーケットに売ることができる自分の商品を持つ立ち位置というのも難しそうなので、資本家というところを目指したいと思っています。
「資本家を目指す」っていうとすごく仰々しいですが、僕の目指すところはざっくり噛み砕くと「お金がお金を稼いでくれる状態を目指す」っていうところです。
資本家の何がよいのか。
一つ目の理由は、ピケティ氏の「r > g」(r = 資本収益率、g = 経済成長率)によるのですが、まずピケティ氏の問題意識は「労働者が働いて得られる賃金より、資本家が資本を持つことにより得られる収益の方が常に大きいので、今後はさらに格差が広がるぜ」ということになります。その問題意識は一旦さておき、ここで大事なのは、要は資本家の方が労働者よりも有利だということです。
二つ目の理由は、サラリーマンが一生懸命働いて稼いだ利益も結局は株主に帰属する世の中の仕組みになっていて、結局サラリーマンというのはどこまで行っても株主のために働く会社の駒の一つであり、せっかくなら株主の立場、すなわち資本家の方がよくね?ということです。
会社におけるお金の流れを一応整理しておきます。
- 売上をあげる(売上)
- 売上からコストが差っ引かれる(税引前利益)
- 税引前利益から税金が差っ引かれる(税引後利益)
- 税引後利益は株主に還元される(一部は配当、残りは翌年以降の売上げのための再投資)
やや余談ですが、数年おきに会社は誰のものか、という議論が巻き起こって「会社は従業員のものだー」「会社は社会全体のものだー」などの様々なありがたいご意見が出てきますが、意思決定という観点からは、会社は株主のものです。
話を戻して、意思決定者である株主は、株主に還元される4.の税引後利益を最大化するため、2.のコストを小さくするわけです。そして当然ですが会社が雇っているサラリーマンの給与はこの2.のコストに含まれます。
繰り返しになっちゃいますが要するに、会社としてお金を稼いで利益を出すのはそもそも株主のためであり、サラリーマンというのはあくまでも会社の駒なのです。
と言いつつ、サラリーマンも実は悪くないけどね
と、ここまで労働者じゃなくて資本家ということを熱く語っていてなんですが、サラリーマンというのも捉え方次第では非常においしいポジションではあります。
例えば、お金2.0で「評価経済がこれから来る」と述べられているように、お金よりも重要な評価軸が社会に浸透してきた場合、基本的にクビにならないサラリーマンはローリスクで、思い切ったことを仕掛けて社会的な評価を積み上げるというハイリターンを狙えると言えると思います。また、いわゆる大企業に勤めるサラリーマンだからこそ可能な自己実現とか社会貢献とかもあると思います。
なので、一概にサラリーマンがダメといっているわけではなく、あらゆる要素を並べて天秤にかけるということが大事だと考えており、あくまで僕の結論はサラリーマンから株主の方にシフトしたほうがよいわ、というところに至っただけということです。
まあ、こういった話自体は全く新しいことはなく、古くはマルクスが「資本論」で語っていますし、現代においても切り口は様々ですが、ロバートキヨサキの「金持ち父さん貧乏父さん」や橘玲の「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」でも語られています。
というわけで長くなってしまいましたが、本ブログでは僕自身が労働者たるサラリーマンから資本家たる株主へ立ち位置をシフトさせていく様子を少しずつお伝えできればと思っている次第でございます。